- 2008-05-26 (月) 22:00
- 記事
高橋さんの感想を読んで、興味が出たので購入。
前半は、資本主義経済における投資について、本来の意味での投資と、身近な金銭の支払いすら一種の投資活動であるということをまっとうに語っている。このあたりの論点は至極当然であると納得できるものであり、基本となる点だけにしっかりまとまっている。
しかし、4章のデイトレードのあたはかなりの違和感を感じてしまった。今迄の論調とはうってかわって、いきなり著者はデイトレーダーがいかに無価値かという点に重点を置いて攻撃しはじめる。それも、今迄の論点の延長で経済の循環の中でデイトレードは異端であるという点を主に進めるのかと思いきや、何故かいきなりトレーダー本人の時間上の浪費や、世の中にある本のメッタ切り、パチンコの方が儲かるでしょう、などと理論をすっとばしてまず感情論から入っている。おまけに、一番過激な形のデイトレーダーを典型例にしているものだから、市販の本などを引きあいに出してはいるものの、それにつられて数日おきにぽつぽつやる程度の、いわゆるちょっとやってみたというタイプが完全に論点から外れている。
きちんといわれのある忌避感であったり、嫌悪感であったりするのだろうが、この箇所だけは感情が先、論点が後となっているので、後からきちんと経済的な意味とかゼロサムゲームなどで理論付けされてはいるものの、かなり消化不良な気分になってしまった。
まあ、私はせいぜい本の中で遠回しに言われている「素人はインデックスでも買って寝かせとけ」なあたりなので、前半だけでも十分有意義ではあったんだけど‥せっかくまともなのにもったいない。
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