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2008-11-14

5年後のインターネット

IPv4アドレス枯渇対策タスクフォース 「IPv4在庫枯渇問題とIDC事業者としての課題と展望」報告書

IPv4 のアドレスの最近の状況についてのまとめた報告書。インターネットデータセンター(iDC)向けなので、直接的な個人の影響について触れているわけではないが、ISP も基本的に似たような方針にならざるをえないし、十分参考になる。

我々が普段使っている IP アドレス(IPv4)は、ネットワーク越しに他の IP アドレスのマシンにアクセスするのに必須な住所とも言える番号だが、これは限られた資源である。分配すればそれだけなくなるし、回収すればそれだけ戻る。もっとも、後者はやってはいるが焼け石に水程度なので、結局は徐々に減っていくしかない。

どの程度 IPv4 のアドレスが大本に残っているかは、IANA の IPv4 Global Unicast Address Assignments で見ることができる。「UNALLOCATED」(未割当)とある数はもはや残り少ない。中国景気で利用が進んだり、リーマン問題の景気後退で鈍化したりしているが、それでも後5年もすれば根本的な所で割り振るアドレスが無くなるだろうと言われている。

対策としては、ISP 等における キャリアグレード NAT/NAPT の導入や、IPv6 の導入、それと配布済みのアドレスをなんとかしてやりくりしようという方法が考えられている。だが、それぞれ今迄のサービスが動かない可能性が高い[1]、IPv6 も実験運用こそ豊富だが、IPv4 べったりな今のインターネットから移行できるかどうかはかなりの困難が予想される。

どの対策を取るにせよ、IPv6 への徐々の移行以外は全て延命作である。だが、「一般ユーザに何不自由なく」移行できるわけではないし、それぞれの機関や個人が尽力しているものの、対策による不自由を囲う可能性も高い。

5年後のインターネットが、今の延長であることはほぼ間違いがない。世界規模での膨大な資源と情報があるからだ。だが、必ずしも今のまま伸びていくわけではない事位は、把握しておいた方が良いだろう。

  1. Google Map や Apple iTunes は一度に膨大な数のリクエストを出す。NAT/NAPT がIPアドレスの代わりとして使うポート資源は有限なので、制限を行うと歯脱けのようにアクセスが失敗した画面となってしまう。 []

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