- 2009-02-11 (水) 22:35
- 記事
Palm、Palm OSデバイスを終了、webOSのPreは世界展開へ – Engadget Japanese
とうに国内では過去のものとなってしまい、今では用いるものも少なくなってしまったが、最高の PDA の一つである Palm が終焉を迎えた。名前こそ同じでも、もう Palm は Palm OS の時代のそれと同じではない。
必要かつ十分なだけシンプルに。余分な機能ではなく必要な機能を磨きあげた上で、想像力を駆使する余地が十分にあったデバイス。それが Palm だった。世の中の全ての人が満足する派手なガジェットではない。だけれども味の出た万年筆のように、生活にさりげなく必要で手放せない。そんな掌の上の機械だった。
私が最初に知ったのはいつかは覚えていないが、使いはじめた時の事はよく覚えている。オリジナルの Palm ではなく、開発者が別の会社を立てて作りなおした Handspring Visor DX(delux) だ。今から考えると、モノクロで、遅く、なおかつ分厚かった。だけれども、当時の就職活動の予定帳としてこれ以上に無い位に馴染んでくれた。
ZEN OF PALMという Palm 誕生時の哲学を知ったのもその頃だ。簡単に言えば豪華で魅力的な機能ではなく、限られたリソースで最大限の実用的機能をというものだ。だから予定帳、アドレス帳、メモ、Todoの基本機能は本当に便利だった。ユーザがちょっと拡張してさらに手に馴染むものも作れた。Visor など、電池で動いて1ヶ月位余裕で持ち歩けた。そういう組込み型小パソコンではない、PDA のためのマシンだった。
会社の新人研修の時の議事録を Visor で取っていた時期もある。POBoxという入力方式(現在の携帯電話の予測変換入力の起源)を使い、口頭発表をなんとかメモしきっていたものだ。当然、予定管理にアイデアメモ、暇潰しの文章読みなどにも使っていた。
その後、友人から譲ってもらった SONY の PEG-N700C/PEG-N750C(外見は共通でPiano Black) と続いて、PEG-TH55 まで使い倒した。最後にはボイスメモや mp3 再生などのマルチメディアな機能もある程度入り、高速化やカラー化、高精細化などもされたけれども、最後まで基本的な使い方は変わらなかった。
そして、今もなお私は Palm の代替品を探している。紙の手帳は目的にあわなかった。Windows Mobile は Zen が無く、私の求める PDA にはならなかった。iPhone はまだ試していないが、少々縛りがきつすぎるきらいがある所が不安だ。Andoroid も思想として Windows Mobile 系列の匂いがする。せめて、新生 Palm の OS である webOS に Zen が残っているといいのだが…。10年使い続けられないのは PDA の大いなる欠陥の一つだ。
表題のようにならず、次の良き道具に出会えることを望みつつ、Palm OS の終焉にこの思いを捧げる。
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