- 2009-05-03 (日) 16:01
- 記事
相方が特別展示の和時計が見たいというので、トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館へ。いかにも名古屋らしく、主に繊維機械と自動車を題材に、トヨタの歴史をひたすら物証と解説で語るものとなっている。
とにかく、名古屋駅から徒歩で歩ける距離にも関わらず物量がすさまじい。入っていきなり目についたのは豊田佐吉発明の巨大な環状織機。なお、トヨタの創業者一族の名前は車に興味が無いこともありほとんど知らなかったのだが、名古屋では道徳の時間に一通りの歴史を学ぶらしい。そのため、このあたりの人物伝はほぼ常識の範疇との事。流石すぎますな。
大きく繊維機械館と自動車館に分かれており、最初は繊維機械館のほうへ。
まずは織機の前身となる歴史的な手での作業や糸車などの道具、そして現在の織機に続く水車式の織機などから。一々実物が動体保存されており、動いているのは流石というべきか。この後に出てくる歴史的な云々の機械も全部動きそうで、いくつかは動かしっぱなしだった。
そして豊田自働織布工場のターンに入ると、後はひたすら実物を前に解説。とにかく、大量生産用の機械なので一つが大きい。初期のものですら、横幅数メートルはざら。本格的に機械化されはじめると、10メートル越えがごろごろしている。いかにも初期のものから、FAコンピュータらしき箱が並ぶ近代的なモデルまでまさにいたれりつくせり。
その横に、古いタイプの織機の量産工程が、部品ごと工程ごとにいちいち実物を添えて並んである。自動織機同時駆動のデモ展示もあり、駆動していたものこそ1台だが、本当に8台並べてある(上部からのベルトまでは駆動していたので、おそらく実際に全力稼動もできるのだろう)。実物の持つ力と、その保存の文化的な意味を十二分に理解した上で理念として集めているのがよくわかる。建物時代も歴史的な意味を持つ建物を移築して使っているようだ。
間に金属加工の実演をやっている場所(当然のようにプレス器がある)を挟んで、自動車館へ。
自動車館に続く闇に閉ざされた通路を通ろうとした所、いきなり両脇に音と動く映像の集団が流れだして驚く。通路から見てかなりの奥行があるように見せられるので非常に効果的な演出だが、入る前だけでこれとは、自動車という位置付けがいかに重要かということなのだろう。
当然ながらその力の入りようはさらにすさまじく、最初のうちはトヨタスタンダードセダンAA型の制作風景などで(比較すると)小さな展示なのだが、メインとなる建物に入ると一変。広い場所の片隅にある2Fに各種車の部品の展示と解説と、ハンドルやブレーキなど一部部品の機能を動かして体験できる展示。そこから見下ろせる1Fに巨大な自動車制作のための機械や実写の展示となっている。
体験展示も、一つの機能がこう進化してきているということでハンドルと前輪まわりだけのシステムが複数組並べられていたり、エンジンもぱっと見わからない違いのあるものが延々並べられていたり。ここでも物量と実物による攻勢は健在。車に関して素人の私ですら色々納得・関心する位なので、その方面に興味のある人ならばまさに魅惑の空間なのだろう。
エントランスのトヨタ・パートナーロボット(二足歩行型)によるトランペット演奏があったので、しばし戻って上から鑑賞。鼻のように見えるあたりが口で、きちんと演奏していた。
戻って1Fへ。2Fの真下のあたりは設計ゾーンとなっており、どうみてもあのピザボックスな Sun SPARCStation を使ったOpenWindow上のCADや、NEC PC-9801 RX を使った力・ひずみ測定器などが鎮座していた。なお、さりげなく足元に巨大なフライホイールがまわっていたりもする。
実物の車はさらりと無視して、クレイモデルだけ見てから機械の方へ。とにかくでかい、うるさい。巨大なプレスを実際にボタン数個で動作させられるようになっていたので、試してみた。まず中央のボタンを押してけたたましくウォームアップ。30秒程してから左右両方のボタンを押して、動作開始。ゆっくりと巨大なものが上下する様は、さすがに迫力がある。他にも有名なかんばん方式の説明があったり、色々と動くものもあるようだ。
だが、7割程まわったとこで、和時計を見る時間が無くなりそうなことに気がつき、一旦外に出て特別展示室へ。和時計はそれほど数はなく、実演も終了直後だったので、割とさらりと見て終了。
その後館内のカフェで休んでから、色々な体験玩具があるテクノランドへ。途中にあった蒸気機関…きっと動くんだろうな。テクノランドはお子様大喜びの世界なので、空いているのをいくつか体験した位でスルーしたもの多し。これは仕方がない。
なお、こんな展示館が名古屋周辺にはいくつもあるとか。恐しい…。
名古屋駅付近に戻って、三省堂横の喫茶店でくつろいだりしてから、琉球ダイニング どなんちで夕食として本日のイベント終了。黄金週間のせいで酒の種類が制限されていたりしたが、なかなか美味しかった。特におつまみ系の珍味がいちいち良く、泡盛が飲めるなら危険。
関連記事: