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ドキュメントデザインは理屈で

感性なんて無いことはわかっている。けれども、対外的に出さなきゃいけないドキュメントが多くて、デザイナーをいちいちつける予算も無くって、Word そのままとか、PowerPoint でへらっと作った資料を見るのに耐えられなくって[1] 、数年前に知り合いの日記から「ノンデザイナーズ・デザインブック」に出会ったのをきっかけに、職場に少しづつデザインの要素を導入していった。

何が楽かといえば、この本で紹介されている要素が「近接」「整列」「反復」「コントラスト」4つに絞りこまれていることだろう。それぞれ実例を交えて丁寧に解説されているので門外漢でも非常にわかりやすい。デザインをする人なら無意識で行うことなのだろうけれども、原則がはっきりとしており、感性の無い技術屋が学ぶには非常に適していた。

その中でも特に「整列」は小さな説明図版でも効果的で、一時期は他人が出してくる図版のレビューに赤線ばかり引いていた。その甲斐あって、当時の職場でもそれなりの評判を得て、最低限の品質を皆が出せるようになって、数年もやっていれば大きな案件にはデザイナーがつくようになって、まあ万々歳というところ。

ついでにいくつかデザイン関連の本にも手を出していたが、結局は「配色イメージ見本帳」のように、何も考えずにそのまま使えるタイプのものが便利だった。版面構成とかはある意味、そのへんの雑誌を買ってきたり、類似分野のカタログを参考にしていくらでもズルできる。

今年度から部署を移動して本社で色々できるようになったので、このあたりを軽く解説する勉強会を開いてみたところ、案外好評を受けた。久しぶりに仕事で、ちょっと必要なカタログもどきを作成してみたところ、ラフ用資料としてはそれなりの出来。どうやら、いつの間にか情報さえ整理しておけば、色は考えなくても本から引けばいいし、日経コンピュータっぽい図版までは描けるようになっていたらしい。

けれども、相変らず感性なんてものは出てこない。余白も、視線誘導も、トピックの強調も基本は理屈。美麗な風にはできないけれども、ドキュメント技能としては悪くないのかな。中身がまともに書けることが前提だが、それこそ必修技能のはずだし、もう少し周囲にも広めてみることにしよう。

…イラスト? Microsoft Office のクリップアート(いくつかの制限を除けばほぼ自由)とか、CISCOのアイコン(俺が標準だから自由に使うがいい)とかばかりですヨ。

  1. このあたり、創刊付近から日刊デジタルクリエイターズを購読している影響もあるかも。 []

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