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アンブロークン・アロー 戦闘妖精雪風

「戦闘妖精・雪風」、「グッドラック 戦闘妖精・雪風」に続く第三弾。SFマガジンで連載されていたものをまとめ、加筆したもの。

前作最後の状況が混迷を極めたクライマックス状態からそのまま続いているため、今回はずっとテンションが上がりっぱなしで落ちる暇はない。今迄はどちらかと言えばブッカー少佐の哲学的な世界観とそこから派生した雪風と零の認識論が主となっていたが、今回ロンバート大佐の考えが全編を通して影響しており、時空入り乱れる状況も含めて非常にややこしい認識論となっている。

相変らず登場人物の認識の変化により状況が動くので、非常に歯応えのある神林節が楽しめた。一方、OVA からの人は下手すればえずく程度では済まないだろう。それ位にどっぷりと濃い内容だった。

SF的に見ると、敵味方の認識が入り混り操作されることによる影響が興味深い。もちろん大元としてはジャムの能力なのだが、そこに登場人物&登場機械知性体の認識が具体的な操作という形で介入し、結果として表現された世界は万華鏡というかドリームランドというか、一見するとつじつまが合わない奇妙な時系列になっている。手をとめて考え出すときりがないので、一気に読んでそれぞれの「認識」を確かめてから再読し楽しむのが良いのだろうと思う。

ラストの様子を見るにまだ少しは続きそうだ。ジャムとは何なのかというのが今巻で輪郭が見えてきた。相手を認識する糸口に辿りついた(かもしれない)この後どうするのか、実に待ち遠しい。

Comments:1

nya2001 09-10-27 (火) 13:56

25年来の読者ですので、私の思うメイヴを掻いてみました。

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