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IPv4アドレス枯渇対応セミナー「kokatsu.jp アクションプラン2010」

IPv4アドレス枯渇対応セミナー「kokatsu.jp アクションプラン2010」 (発表資料)

上司に許可をとって出かけてくる。IPv4のIANAプール枯渇は後2年程に迫っているし、そこから1年ちょっと位すれば多分JPNICの枯渇も迫ってくるだろう。その時になって騒いでも遅いし、業界的には備えておくべき事。というわけで、社内の取り組みとは別に、自主的に最近IPv6まわりを覗いている。学生時代から無駄にJANOGとかを見ているわけではないし、仕事柄一通りの通信シーケンスとパケット構造位は押さえているので、予備知識だけはある。

なお、IPv4が限界であり、時期はともあれデュアルスタックを経由して、最終的にはIPv6に移行するしかない、LSN等の技術を駆使して伸ばすにも限界がある、というのが参加者の基本的な共通認識としてあるということを記しておく。

今回知った重要なポイントは「NTTのNGNがIPv6対応することにより、一般に普及するとISP他は考えている」「NTTのNGNがIPv6対応する2011年4月が色々な計劃のマイルストーンになる」「LSN(Large Scale NAT)は思った以上に歓迎されていない」という三点。

まず、前者。今迄にもアーリーアダプタ向けにIPv6接続サービスを提供しているところはあるが、そういった所は基本的に自前の網を使っている。だが、一般へは基本的にNGNを通じてIPv6を提供するということになる。NGNとISPの相互接続方式についてはまだぶれがあるが、現在のフレッツ網の延長の感覚でエンドユーザには見えるという方向にするのだろう。

正直なところ、勘違いしてNTT-NGNとIPv6化は基本的に直行した話だと思っていたので、NGNによる集約はインパクトがあった。そして、このNGNにより、一般に対してIPv6が提供される日付が決まってくる。それが2011年4月だ。

アクションプランによると、ISP等は基本的にこの日をデッドラインとしてIPv6への対応を推進しているし、SEやASPもこの日を意識して顧客の様子を見ながた対応というシナリオになっている。よって、現行機器を入れる場合もこの日付を見込んでIPv6について考えておく必要がある。

とはいっても、いきなりIPv6が使えるようになってはいそうですかと言うわけではない。エンドユーザへのインパクトは最小にする必要があるし、機器設定の変更などが無いようにすることが至上命題となる。

と、言うわけでIPv4はLSN(Large Scale NAT)を使いできるだけ延命させつつ、IPv6+IPv4 privateの形におさめるのが、ISPには重要となる。ビッグローブの岸川氏の資料の11ページがわかりやすいが、基本的にLSNはコストが高い上に、ポート番号による同時接続数の制限やDoubleNATによる問題[1]等で回線品質が劣化する。劣化する一方でかかる管理・運用コストは高い。ISPとしてはなるべく使いたくない技術というわけだ。

予定では、IPv4 Global+IPv6(Option)→IPv4 Global回線の受付停止&IPv6+Ipv4 Private回線受付開始→IPv4 GlobalをIPv6+IPv4に移行→IPv4 Globalの料金見直し、となっている。徐々にIPv4の状況をNGNにあわせてIPv4 Privateに移動しながら、IPv6のサービスを先行展開することで利用メリットを増大させ、最終的にはデュアルスタックでどちらも使えるが IPv6 の方が料金が安いしメリットがあるよという状態に持っていきたいわけだ。その先におそらく IPv6 native があるのだろうが、そこは通信モデムによるアクセス回線と同様に、IPv4 private になった時点で利用者数を見ながら細々と続けていくという事なのだろう。

そもそも論では、IPv6を設計した時にIPv4→IPv6の移行期間はもっとあるという前提だったらしい。IPv4 Globalが潤沢にあるうちに移行していれば、LSN等の問題がからむ事もなくより容易であったろう、との事。実際には鶏と卵の問題で明確なメリットが無く普及せず、枯渇ギリギリまで粘った結果がこれだよ、となりいらん苦労が重なっているわけですな。2011年4月というラインがあるが、これを過ぎるとどんどん面倒な事が増えるので、対応コストを考えると先にやってノウハウを確保しながら動かしつつなおして行くのが推奨策のようだ。

なお、最後に中村修氏による「大人ならそうですよねー」という大ちゃぶ台返しがあり、非常にためになった事を付け加えておく(笑) そこが重要だというのは理解したが、文章化してまとめきれる自信が無い。他のレポートが上がっているだろうから、そちらを参照して欲しい。

  1. 簡単に言えば、2重にNATするとUPnPなどが効かないので、ネットゲームやメッセンジャー等(パケットペイロードにIPアドレスを含むプロトコル)が繋がらなくなる。 []

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