- 2010-06-11 (金) 10:42
- 記事
Interop Tokyo 2010に朝から参加。
仕事上のお付き合いやリサーチなんかはさておいて、まず気になったのがShownet。今回は初の100GB回線x2系統で商用ネット接続と実にふるっている。ネットワーク図を見ると。CISCOのCRS-3(最大通信速度322Tbps)などのコアルータ、各種豪華機器がずらりと並んでいる。対外接続はYBB, OCN, ODN, KDDI, ntt.netとトランジットしているらしい。
NOCのまわりを巡るとラックに設置した機器が見えるようになっていて、ホワイトボードでの解説もついている。イベント回線確保と相互接続検証実験を兼ねているので、各所に実験的なんだろうなあという組合せが見うけられる。いや、OPは門外漢なので数割もわからないんですけど。
今回のネットワーク図は端々にある解説と大分ずれており、どういうことなんだろうと思っていたら、ISSRまわりの説明を会場内のPODにあるラックまわりで見て納得。簡単に言えば、今回のネットワークは全部仮想化されている。
それもただ「抽象化してみました」な仮想化ではなく、「高スループット、高遅延」「低スループット、低遅延」など「違うネットワーク特徴・特性を持つ仮想面」で動作している。それぞれの仮想面をスライスと呼び、Interopでは10面位使っているようだ。
「(ISPやキャリアで?)新サービスで実験がしたい時は新スライスを切る」がコンセプトらしい。写真から復元してみると各スライスはこんな感じ。
- Hyper Visor Slice(HVC)面
- v4,v6,100G,MPLS IX, 2/4byte AS面 (Border Slice)
- AIO LSN面
- Juniper LSN面
- グローバル面
- グローバル面+Firewall (Juniper SRXがLSN兼FW/合体変形しません)
- 疑似攻撃生成面 (ネットテスト機材で帯域埋めてテスト/Nicterなどで監視?)
- DS-lite面 (A10 AX26002/ゲーム機じゃなくってIPv6関連技術の方)
- 信頼性重視面(VoIP, BFDとか。異機種間VRRPv3切り替えもここ?)
- 6 Rapid Deployment(6rd)面 (v4-v6 translateをCisco ASR1002で)
- Ether OAM面 (.IAGとY.1731の相互接続)
- 800-Auto面 (クリックひとつで面移動)
もちろん、全てがIPv4/IPv6のDual Stack。IPv4のIANA枯渇があと1年少々になったのもふまえ、IPv4は基本的にLSN(Large Scale NAT)の配下や6RDなどで押しこめているのも興味深い。
他にも、光ファイバを束ねてワイヤリングを楽にしたり、NTPと同期した時計だったり、これだけ複雑な各機器の監視を行ったり、それを情報視覚化していたり、アタックを監視していたり、とトピックが満載。一応一通りは巡ったはずだが見落していることが絶対に多くありすぎると断言できる。
余談だが、久しぶりにluminさんに再会。何年ぶりだろうか、同じ業界なのに意外なほど会わないので実に懐しいものがある。私が見た時はiPadでデモをやろうとしていて、Flash問題でPBHの動画リプレイがデモできなくってと嘆いていた。話によるとおーざく氏もこられているとか。どこかのイベントでばったり逢えると良いのだが。
関連記事:
- Newer: LHAって終わり?問題の些細な側面の補足
- Older: MacPorts 1.9.0