- 2010-08-03 (火) 19:56
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何題か気にいったものを。全体的にはかなりまとまったSF(の範疇に十分入るもの)が多かった気がする。
「かくも無数の悲鳴」
いかにも神林節の認識物だが、異星人によりころころと基盤となる理論がかわるのが面白い。
「バベルの牢獄」
電子出版できない小説。こういう遊びがある限り、本は生き残れると思う。普通に内容だけで楽しめるし、仕掛けを知るとまた何度も読み直したくなる。
「夕暮れにゆうくりなき声満ちて風」
電子出版できない第二弾。正直まだ全部追えてません。ちなみに注意書きには通勤電車の中で読むなとあったが、通勤電車の中で読んだ。
「東京の日記」
外国人の日誌風に東京を描写しつつも、何かがおかしい。では背後に何があるのか、というのでまた一編書けるのだろうが、それを語らないのもまた描写なのだろう。こういうのは外伝とかスピンオフの方式に使うと面白いかもしれない。
「クリュセの魚」
今回の中で、バベルの牢獄と並んで代表作としたい一作。最初はスタンダードにボーイミーツガールだけど、最後の景色と題名からまた想像が進む。
「マトリカレント」
SFで海へのパラダイムシフトというのは大抵人体を極端に改造したり、がちがちの構造物に立て籠るものだけど、シームレスに繋いでみた場合にどうなるか、という一編。フロンティアが宇宙に向くことが無さそうな話でもある。
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