Home > Tags > 科学
科学
また一人巨星が落ちた
- 2010-02-16 (火)
- 記事
浅倉久志氏=翻訳家 : おくやみ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
いつも目にして自然と覚えた名前だけに、衝撃も大きい。
貴方のおかげで知った作品は数多くあります。色々と良い翻訳作品をありがとうございました。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
「世界一を目指す必要があるのか」という無理解の被害
- 2009-11-14 (土)
- 記事
次世代スーパーコンピュータは「予算大幅削減」、凍結の可能性も
同会議の作業チームは2010年度の概算予算のうち、同事業に対する補助金約268億円について審査。「世界一を目指す必要があるのか」といった意見が出たという。
基礎技術の継続や、知見の継承を怠る政権などさっさと失脚してしまえ、と呪いたくなるね。何故日本で高度な艦船や高度な宇宙機が作れても高度な飛行機は作れないか、戦後の教訓を知らないのだろうか。
基礎も応用も技術はノウハウの塊であり、応用技術は基礎技術の蓄積の上に立つ。ノウハウは技術が継承されないと消えていく。紙の残った理論だけでは高度な技術の再現はできない。「応用だけでいい」と言えるのは基礎技術が誰かによりパッケージング化されて提供されている場合に限る。
かつて日本にも零戦とか色々開発できる位に航空産業があった。しかし戦後航空技術が禁止されてノウハウの継承が途絶えた。結果として、今は自動車会社が全くの「新規参入」で最初からやりなおしている程の細々とした産業になっている。
ましてスーパーコンピューティング事業はパソコンの高性能化同様進歩の著しい分野であり、一度止めたらそれを支える研究者が逃げ出し(彼等だって成果(=論文)が無いと生活できない)、そしてノウハウは継承されず(どこに行き先が?)、メーカーも部門を止め(優秀な人員が残るわけがない)、5年後に復活させよう、となった所で発展途上国より少しマシ、程度の能力になり、二度と世界最先端の争いには加われないだろう。
「二位以下でもいいじゃない」は通じず「一位を目指すか、最下位グループに落ちるか」なのだ。
そして、昨今コンピュータの計算能力はあらゆる分野で力になっている。
論文を出されてもわからない(本当はこれが基礎となり応用技術に繋がり家庭に反映される重要な点なのだが)という人のために地球シミュレータの利用成果報告からわかりやすい産業利用を引いてくると、2010年から抜きだしただけでもこんなにある。なお、内容はわかる範囲でわかりやすく改ざんした。
- 製鉄用の高炉のCO2排出の削減 (新日本製鐵株式会社)
- 遠心圧縮機の空力騒音低減 (株式会社日立プラントテクノロジー)
- 次世代高速新幹線の騒音軽減 (東日本旅客鉄道株式会社)
- 車の空力改善 (トヨタ自動車株式会社)
- 高性能タイヤの開発 (住友ゴム工業株式会社)
- 電力用半導体デバイスの開発 (財団法人電力中央研究所)
- 有機EL等の発光材料の開発 (住友化学株式会社筑波研究所)
- 二酸化炭素地下貯留のシミュレーション技術 (大成建設株式会社)
- 新薬開発のシミュレーション (キッセイ薬品工業株式会社)
- 機能性ナノ粒子の設計 (株式会社東芝)
もちろん、科学研究分野でも地球シミュレータ研究成果リポジトリ Earth Simulator Research Results Repositoryを見ると、現時点で8年間2691件もの研究成果が登録されている。
繰り返すが、コンピュータの計算能力は各種分野における力そのものであり、「応用だけでいい」と言えるのは基礎技術が誰かによりパッケージング化されて提供されている場合に限る。そして最先端の技術は理論はともかくノウハウは提供されるわけが無いので、基礎が無ければ応用ができるわけがない。
ここで「多少遅くても問題ないのでは」という人がいるかもしれないので、計算能力が力という簡単な例をあげておこう。
例えば天気予報。1日の計算をするのに3日かかったら予報にならない。1日で終わる計算にしたら精度が下がってあたりにくくなる。そして、科学の進歩は「今まで無視していた細かい計算をきちんとする」など計算能力をどんどん使う方向で進む。昔は地域でしか予報が出せなかったが、今はピンポイントの範囲で予想できる、ということができるようになったのも計算能力のおかげだ。
例えばゲーム。PlayStation(初代)でPS3並の絵を書こうとしたら、1フレームに半年かかる(時間は適当)としよう。けれども一回計算して絵にしてしまえば、後はポリゴンに貼りつけることで綺麗な背景になりゲームに出せる。高性能の計算機で1週間で1画面づつ作れるとしてもやる価値はあるだろう。実際に、Finai Fantasy VII はそうやって綺麗な背景を作っている。最近のゲームも、GIという方法であらかじめ膨大な光の計算をしておいて自然なゲーム画面にしているものがある。
このように、開発競争の中で半年〜数年かかると役にたたないが、1ヶ月〜数ヶ月程度ならかけられる、そういった問題は数多い。これが研究分野になると数十年かかるのを数年で、とかにもなりうる。計算能力があるからこそ新しく試せる事もある。
スーパーコンピュータはそういう分野に使うコンピューターの最高峰であり、使いこなすノウハウも持っていないと数十分の一の性能になってしまうピーキーな機械である。絶対に「他所から買えばいい」ではすまないし、そもそもいつでも売ってくれるかどうかわからない。高性能コンピュータが輸出制限されている(いた)のは伊達ではないのだ。
だから私は分野こそ違うが一時期院生として科学の片隅に触れた身として、この理由による決定を恨むし悲しく思う。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
[物欲] ループ物は好物です
- 2009-09-19 (土)
- 記事
午前中は歯医者に行き、詰め物の下準備として血塗れになりつつ歯石を取られてくる。
はたのさんからループ物だよー、という事で薦められたので購入。ループ物は大好物です。なんだかんだ言ってハインラインの最高傑作は時の門、ホーガンの最高傑作は未来からのホットライン[1]ですよね。未来の二つの顔も捨てがたいけど。そして学校を出ようは2巻が良い。
細部をつつくと多分色々あるのだろうけれども、期待に違わぬSF的なインフレーションぶりで大満足。紹介ありがとうございました。
- [NOVEL] 紫色のクオリア (うえお久光)
- ところで、記憶によると最後は「もっと大容量の記憶装置を用意しろ」でオチていたはずですが、ウェブで感想をあさるとそうでもない感じ。原本が実家なので確認できない…気になるな。 [↩]
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
新江ノ島水族館
- 2009-09-03 (木)
- 記事
相方が前回時間の都合上スルーした新江ノ島水族館に行きたいというので、どうせJGCも新横浜だしという事で行ってみる。
江の電で、黒板手書きの小説風の宣伝を発見。凝っているなあ。しかし、駅でまじまじと読むには少々辛い位に甘ったるい文章です。
江ノ島を遠目に見ながら海の近くを歩いて水族館に到着。曇りなので楽だったけれども、晴れまくっているとさぞや日差しが大変なのだろう。
水族館としてはそこそこの広さで、水槽の見せ方が綺麗というのが第一印象。同じ水槽を複数箇所から覗けるようになっており、上ではシイラがたまにジャンプする様子が見られたり、岩場の影あたりに逆半球型の窓をつけて没入感がある状態で観察できるようになっていたりと、水槽を置くだけではなく見せる箇所をきちんと考えている作りであることがよくわかる。
小規模な水槽も多彩で、渓流のような流れで魚がジャンプする様子が赤丸で観察ポイントを示して見られるようになっていたり(残念ながら見られなかった)、アナゴがブロックにみっしりと詰まっていたり、普通の水槽かと思いいきやネジレカラマソという針金っぽいサンゴが下にいたりして、どれも立ちどまってじっくりと観察したいものばかり。
ペンギンのイベントがある時間になりそうだったので、一部飛ばして奥のペンギンゾーンへ。江ノ島ではフンボルトペンギンが主で、一羽だけケープペンギンだそうで、首の白い線の太い方がケープ、だそうです。
今迄の経験から、ペンギンは芸をしないし餌を食べるショーになるのかな、と予想していたら、なんと呼ばれて忠実に飼育員の後をついていくケープペンギン。それだけでも驚きなのに、今度はフンボルトペンギンも。あげくの果てには指示に従って岩場の上に登って外周をぐるりとして、水に飛びこむ。ペンギンが芸をするとは予想外でした。ちなみに、換羽の時期だそうでいつもとは参加するペンギンが違った様子。
ショーが終わってから、残りの箇所をまわる。「なぎさの体験学習館」というのが併設されているのだが、園外扱いになるらしく、再入場のチケットをもらっての見学。海辺の漂流物などの展示がありました。
この水族館で地味だけれども凄いのが、深海魚の研究。高圧用や温度などを様々に設定したディープアクアリウムでの生態展示がトロステでも取り上げられた事がある位に有名。もちろん標本も沢山。
そして、昭和天皇、今上天皇、秋篠宮文仁親王の研究に関するコーナー。クラゲなどを見て終了。
海辺で少々遊んでから江ノ島に渡り、弁天様にお参りだけしてくる。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
皆既日食
- 2009-07-22 (水)
- 記事
待ちにまった皆既日食。しかし、都内は雨気味と曇り気味で全然駄目っぽく、LIVE! ECLIPSE 2009などの中継サイトを見ようにも混雑しており当然のように繋がらない。
そうこうしているうちに終わってしまい、家でYouTubeのNHK映像等を見て驚くことにする。
うーむ。天候のせいでどうしようもなかったとはいえ、ちょっと残念。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
カフェサイファイティーク トリオンプ店
- 2009-07-18 (土)
- 記事
相方がカフェ・サイファイティークに行きたがっていたので、秋葉原まで遠征。今回はカフェ・トリオンプという店を借りているらしく、末広町駅から少々歩いたところにあった。
残念なことに米内博士は不在。何故か理系クンの話になり私が一方的にネタにされたりもしたが、農業や科学的な話などを聞いて楽しい時間をすごす。そろそろ出ようとした時に、実験がはじまったので充分観察してから店を出る。
実験は、紫キャベツ等で焼きそばをつくるとどうなるかという物。紫キャベツの煮汁と麺のかんすいが反応して緑っぽくなるという話だったが、麺の量が多かったのか微妙に緑っぽいという位だった。調味料の塩をかけての橙色の方ははっきりとわかる位に変色。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
W3C TR 日本語組版処理の要件
- 2009-06-12 (金)
- 記事
一般的な日本語組版処理について、英語で読めるようにまとめたもの。よって、正式バージョンは英語となる。
基本的な版面から書いてあるので、本や小冊子の類を扱う可能性がある身としては、目を通しておかなければ。同人誌でも十分有効なはず。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
酢で痩せるんですよ、奥さん?
- 2009-05-14 (木)
- 記事
ミツカン中央研究所、お酢の継続的摂取で内臓脂肪が低下することを実証
ミツカンによる。酢の有用性の検証。ここまでは比較的まっとうな成果なのだが、この結果だけを見てお酢ダイエット(そればっか飲む)とか、妙な方向に利用されないことを望む。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
ハヤブサの映画
- 2009-05-13 (水)
- 記事
2009.4.1公開 全天周映像 HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-
現在政府によりかなり絶望的になりつつあるはやぶさ2だが、はやぶさを探査を扱った映像が府中市郷土の森博物館で見られるらしい。26分バージョンと43分バージョンがあるそうだが、府中のは43分バージョンとのこと。
9/6までなので、夏休み中にでも見にいけるといいのだが。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館
- 2009-05-03 (日)
- 記事
相方が特別展示の和時計が見たいというので、トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館へ。いかにも名古屋らしく、主に繊維機械と自動車を題材に、トヨタの歴史をひたすら物証と解説で語るものとなっている。
とにかく、名古屋駅から徒歩で歩ける距離にも関わらず物量がすさまじい。入っていきなり目についたのは豊田佐吉発明の巨大な環状織機。なお、トヨタの創業者一族の名前は車に興味が無いこともありほとんど知らなかったのだが、名古屋では道徳の時間に一通りの歴史を学ぶらしい。そのため、このあたりの人物伝はほぼ常識の範疇との事。流石すぎますな。
大きく繊維機械館と自動車館に分かれており、最初は繊維機械館のほうへ。
まずは織機の前身となる歴史的な手での作業や糸車などの道具、そして現在の織機に続く水車式の織機などから。一々実物が動体保存されており、動いているのは流石というべきか。この後に出てくる歴史的な云々の機械も全部動きそうで、いくつかは動かしっぱなしだった。
そして豊田自働織布工場のターンに入ると、後はひたすら実物を前に解説。とにかく、大量生産用の機械なので一つが大きい。初期のものですら、横幅数メートルはざら。本格的に機械化されはじめると、10メートル越えがごろごろしている。いかにも初期のものから、FAコンピュータらしき箱が並ぶ近代的なモデルまでまさにいたれりつくせり。
その横に、古いタイプの織機の量産工程が、部品ごと工程ごとにいちいち実物を添えて並んである。自動織機同時駆動のデモ展示もあり、駆動していたものこそ1台だが、本当に8台並べてある(上部からのベルトまでは駆動していたので、おそらく実際に全力稼動もできるのだろう)。実物の持つ力と、その保存の文化的な意味を十二分に理解した上で理念として集めているのがよくわかる。建物時代も歴史的な意味を持つ建物を移築して使っているようだ。
間に金属加工の実演をやっている場所(当然のようにプレス器がある)を挟んで、自動車館へ。
自動車館に続く闇に閉ざされた通路を通ろうとした所、いきなり両脇に音と動く映像の集団が流れだして驚く。通路から見てかなりの奥行があるように見せられるので非常に効果的な演出だが、入る前だけでこれとは、自動車という位置付けがいかに重要かということなのだろう。
当然ながらその力の入りようはさらにすさまじく、最初のうちはトヨタスタンダードセダンAA型の制作風景などで(比較すると)小さな展示なのだが、メインとなる建物に入ると一変。広い場所の片隅にある2Fに各種車の部品の展示と解説と、ハンドルやブレーキなど一部部品の機能を動かして体験できる展示。そこから見下ろせる1Fに巨大な自動車制作のための機械や実写の展示となっている。
体験展示も、一つの機能がこう進化してきているということでハンドルと前輪まわりだけのシステムが複数組並べられていたり、エンジンもぱっと見わからない違いのあるものが延々並べられていたり。ここでも物量と実物による攻勢は健在。車に関して素人の私ですら色々納得・関心する位なので、その方面に興味のある人ならばまさに魅惑の空間なのだろう。
エントランスのトヨタ・パートナーロボット(二足歩行型)によるトランペット演奏があったので、しばし戻って上から鑑賞。鼻のように見えるあたりが口で、きちんと演奏していた。
戻って1Fへ。2Fの真下のあたりは設計ゾーンとなっており、どうみてもあのピザボックスな Sun SPARCStation を使ったOpenWindow上のCADや、NEC PC-9801 RX を使った力・ひずみ測定器などが鎮座していた。なお、さりげなく足元に巨大なフライホイールがまわっていたりもする。
実物の車はさらりと無視して、クレイモデルだけ見てから機械の方へ。とにかくでかい、うるさい。巨大なプレスを実際にボタン数個で動作させられるようになっていたので、試してみた。まず中央のボタンを押してけたたましくウォームアップ。30秒程してから左右両方のボタンを押して、動作開始。ゆっくりと巨大なものが上下する様は、さすがに迫力がある。他にも有名なかんばん方式の説明があったり、色々と動くものもあるようだ。
だが、7割程まわったとこで、和時計を見る時間が無くなりそうなことに気がつき、一旦外に出て特別展示室へ。和時計はそれほど数はなく、実演も終了直後だったので、割とさらりと見て終了。
その後館内のカフェで休んでから、色々な体験玩具があるテクノランドへ。途中にあった蒸気機関…きっと動くんだろうな。テクノランドはお子様大喜びの世界なので、空いているのをいくつか体験した位でスルーしたもの多し。これは仕方がない。
なお、こんな展示館が名古屋周辺にはいくつもあるとか。恐しい…。
名古屋駅付近に戻って、三省堂横の喫茶店でくつろいだりしてから、琉球ダイニング どなんちで夕食として本日のイベント終了。黄金週間のせいで酒の種類が制限されていたりしたが、なかなか美味しかった。特におつまみ系の珍味がいちいち良く、泡盛が飲めるなら危険。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
絶対計算の実例
- 2009-04-17 (金)
- 記事
C-teamで作るバナー広告の効果がスゴすぎてひいた話 : ロケスタ社長日記
この複数の広告手法を試してブラッシュアップしていくというのは、まさしく先日のその数学が戦略を決めるで言う絶対計算による統計的手法。
この場合は元となるデザインを一般から無作為に募集することによって、多様性と意外性を確保しているのかな。バナーだから冒険がしやすいというのもポイントかも。
確か、Google Analytics だとサイトデザインでこのあたりをするための仕掛けもあったはず。まっとうかつ効果的な使い方のようですな。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
日本科学未来館
- 2009-03-06 (金)
- 記事
日本科学未来館に行くことにして、新橋に移動。そういえば銀座に博品館の本店があったなという事で立ち寄り、色々見てまわる。2Fがぬいぐるみたっぷりなので、もんじゃな人達を連れてくると楽しそうだ。もっとも、その場合きちんと抑制できるお目付役が必要そうだけど。
科学未来館ではいつものように友の会を更新したのだが、どうやら前回来たのは2年程前のことだったらしい。色々かわっているが、一番変わったのは入口が全部二次元バーコードリーダのゲートになったことだろう。ドームシアターガイア(メガスターのある所)の予約も、前回はシアター前で整理券だったのが、1Fでチケットをかざして自動的に整理券を取得する方式にかわっている。
2Fは、細々といれかわっているものも多いが、一番目立ったのは TRON 関連があった場所だろう。新しく公開されたメディアラボ第3期展示「博士の異常な創作」は、実環境の感覚におけるバーチャルリアリティということで、触れるアノマロカリスや、上方からの視点で幽体離脱する、ジャイロにより抵抗を感じる、などの展示があった。一番試してみたかった、その場で歩き続けられるロボットタイルは残念ながら停止中。
他、大きくかわったところとしては、iPS 細胞関連というか ES 細胞関連のスペースが面白かった。倫理的な命題をアンケートして集計したり、マニピュレータによるリモート手術を体験したり、興味深い試みが多かった。
LE-7A エンジンは展示ゾーンの中に格納されてしまい、ぶらりと見にいくことはできなくなっていた。ちょっと残念。目的にあわせてセンサー等を選んで宇宙探査のミッションを作れるというものが、普段はあまり気にしない領域を知れて良かった。見るからにはやぶさなミッションを作ってみたが、1パーツ間違えて最高得点には届かず、残念。
メガスター2は、立体視映像 Atomos を加え、バースデイ ~宇宙とわたしをつなぐもの~として上映されていた。入口ででかい立体視ゴーグルを渡されて、入場。中央の装置の見た目的にはそんなに増えたようには見えない。ゴーグルの表面はどういうコーティングなのか反射率が高い素材となっていた。
今回は Atomos のお披露目なので、立体映像にメガスター2の星空が被るといった感じ。その立体感は確かに素晴らしく、太陽系の縮図の中に放りこまれたり、星間粒子の只中をぐるぐるとしたりで、首をまわして観察できる全天の立体視の威力を見せつけてくれた。ゴーグルをちょっとずらして見たところ、複数の色で重ねられた映像が見えたので、ゴーグルの方で色々と頑張っているようだ。大学院であったスクリーンタイプの立体視では、ゴーグルが映像と同期して偏光を切り替えるタイプのものもあったし、そんな感じなのだろうか。とにかく、首をまわしてほとんど違和感無く見えるというのが素晴しい。メガスターの星空もあり、思う存分新構成の威力を堪能した。
その後は、カフェで本をよみつつまったりしてから、時間一杯まで展示を見て退散。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
情報処理 2009 Vol.50 No.2 通巻528号
- 2009-02-17 (火)
- 記事
特集は「アクセラレータ、再び – スパコン化の切り札」としてヘテロジニアスな構成の分散環境の実態と分散処理の難しさを解いたもの。事例としては東京工業大学 TSUBAME (AMD Opteron + ClearSpeed Advance X640 アクセラレータ に更に NVIDIA Tesla S1070 をプラス)、NVIDIA GSGPU、Cell/B.E.、MDGRAPE などが取りあげられていた。
特徴としては、矢張りチューニングしないと CPU に下手すれば負ける程度だが、チューニング次第では10倍以上の性能差を叩き出し、電力効率では圧倒的に勝るということだろう。そのために、ループアンローリングから手動でする、などの環境に応じた手動最適化、あるいはライブラリレベルでのサポートをする、などといった方法論が大切となるようだ。
そして、事例を見るに PS3 のゲーム開発者は確かに SAN チェックが必要な位にパラダイムシフトや複雑化しているわと納得。PS3 のファームウェアでどんどん後から余分な音処理ができるようになっていくわけだ。開発初期の隠れコストはすさまじいものがありそうだ。DS が逆を狙うのも納得する。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
ケスラー・シンドロームの足音
- 2009-02-12 (木)
- 記事
プラネテスである程度有名になった話だが、スペースデブリが大気圏で燃えつきたりして減る速度<デブリがさらにぶつかり他の破片を生む速度、となるとその軌道近辺ではデブリが増え続け、利用できなくなる。
従来既にある程度もう起きているのではないかと言われていたのだが、今回は衛星の幹線軌道と言える混み合った軌道での事故。第六大陸のように少しでもなんとかできれば良いのだが、ただでさえ軌道上は費用がかさむのが問題。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
情報処理学会誌 2007年 Vol.150 No.1 通巻527号
- 2009-01-23 (金)
- 記事
今回の特集は視覚情報の処理と利用。主に眼と人間の認識や、自然にある昆虫の構造色や鱗粉の微細構造による色など視覚に関する色々な話が取り上げられている。
そちらは興味深いのだが、もう一つ興味深かったのが、「プロ棋士対コンピュータ: FIT2008 における囲碁対局報告」。将棋は以前の特集であったのだが、今回は囲碁の話。
囲碁も将棋同様にランダムな要素をある程度取りいれ、現在はモンテカルロ法による確率的な探索手法が主流となっているようだ。ただ、棋譜で序盤の定石を研究しているため終盤はともかく中盤が弱いと言われる将棋に対し、囲碁は定石を入れていないためか序盤に茫洋な手を打つ、常に半目勝ちを目指すなど、まだまだぱっと見て弱いところはあるようだ。常に全局を見渡して着手するので、局所的に甘い、終盤に冴える、なども定石のように人間の手や思考を真似るのではなく、モンテカルロ法による特徴が強く出ている点なのだろう。
事前にモンテカルロ法のMoGoが、プロ八段を9子局で破ったというニュースがあり、FITS2008では八段との9子局での対局となったらしい。結果は、挑戦者となった Crazy Stone(記事は WIRED Vision) の勝利。その後エキシビジョン的に行われた対戦では、小さな盤面でパラメータ間違いにより負けとはなったものの、実質的な勝利となっている。
囲碁については、あえて定石を入れていないという話もあり、将棋のように綿密なデータベースを背後に確率的に探索するのではなく、もうちょっと広いレベルでのGAのようなランダムによる淘汰を行っているように見える。今は完全にモンテカルロ中心のため、まだまだ序盤が甘いなどがあるようだが、ゆり戻してある程度の手を意図的に作って入れるようになってきたらどうなるのか、非常に興味深いところである。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
Home > Tags > 科学
